変化の秋

政権変われど国民変わらず、では意味がないということを前回書きましたが、ともあれ政権は変わります。与党の幹事長に小沢氏が就くそうで細川政権を想起させますが、ともかく良い形に変わることを願います。

これと時機を同じくして、この9月から弊社に一人の編集者が新たに参画しました。女性。優秀。中途採用。ということで社内の権力構造にも変化が生じつつあります。まさに変化の秋、期待の秋です。他社で良い仕事をしてきた人なので心強い。

私個人としても編集関連でいろいろと助言を求められる相手が増えて嬉しい。そもそも、今年の春にこの人が担当した本を読んで編集手腕に甚く感銘を受け、「いきなりですが」と手紙を書いてみたのがきっかけで知り合った人なので。さっそく進行中の案件について助言をもらった。得意分野もやや異なるので良い形で相互補完していければいいなと思っています。与野党の健全な関係のように。

出版業は属人的な要素がとても大きく、編集者や営業マン個々人の志向や能力によって会社全体の動きが大きく左右される業態だと思います。強い個人が集まることで強い会社ができます。だから、まず個々人がそれぞれに合った形で力を発揮できるようにすることが大事。そういう環境を大事にしたいと思います。

それに加えて、マネジメント上重要なのは、1+1=2ではなく、それ以上にすること。つまり個々の間にシナジーを生む仕掛けや仕組みをつくること。強力な新メンバーとの関係の中で皆の力も高まっていくような会社のあり方や人の動き方を、考え実践していきたいと思っています。めざせシステミックチェンジ、という感じで。そうそう、政治や行政についてもシステムアプローチで構想するべきでしょうね。