サーバントリーダーシップ

新刊『サーバントリーダーシップ』(ロバート・グリーンリーフ著、金井壽宏監訳、金井真弓訳)ができあがりました。発売は24日からですが、紀伊國屋書店大手町ビル店では今日から先行販売開始。明日からは、八重洲ブックセンターブックファースト渋谷文化村通り店、三省堂書店名古屋高島屋店、ジュンク堂書店大阪本店、紀伊國屋書店梅田本店、紀伊國屋書店本町店、でも先行販売がスタートします。

サーバントリーダーシップ

この『サーバントリーダーシップ』は、あのピーター・M・センゲ教授が「リーダーシップを本気で学びたいなら読むべきものはこの一冊だけだ」と絶賛したほどの名著ですが、これまでなぜか邦訳が出ていなかった本。「サーバントリーダーシップ」という言葉は昨今いろいろなところで言われるようになっており、待望の邦訳、と言って差し支えないのではと思います。

タイトルが語る通り、「サーバント(奉仕者)」としてのリーダー、という一見矛盾するようにも思えるリーダーシップ論を展開する本書。ほんとうのリーダーは何もいわゆるカリスマ的な、「俺についてこい」型の人物とは限らない。むしろ、周囲の人々とその状況を良い方向に導くためにどれだけ心を砕けるか、そのためにどれだけ尽くせるか、が重要なのだと著者は説いております。

これはリーダーシップを発揮する上で求められる心のあり方、前提となる姿勢、もうちょっと言えば真の目的を問うものと言えるでしょう。もちろん自己利益のために集団を扇動する人物を良いリーダーとは言えませんが、しばしばそういう悪いリーダーがいるのが世の常でもある。「サーバント」という言葉を付すことでリーダーシップを巡るありがちな誤解(とにかく先頭を突っ走るのがリーダーだ、とか、役職や権威をそうとらえるとか)を正し、本来あるべきリーダーシップの志向性、心構え、みたいなものを説いているとても本書、ぜひご一読いただきたいです。下の写真は紀伊國屋書店大手町ビル店。

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同じくセンゲ教授が推薦している『シンクロニシティ』と『ダイアローグ』につづく、いわば「センゲ推薦書シリーズ」第3弾。よろしくお願いします。

シンク��ニシティ 未来をつくるリーダーシップ

ダイア��ーグ 対立から共生へ、��論から対話へ