雨の日曜日

 まちは雨 なにを笑うや 恵比寿像

というわけで、日比谷線の駅を出ると小雨、休日なのに職場のある恵比寿に出てきて、学生時代からの大親友と久々に会合。チャーチルに似ているのでそう呼んでおこう。お互いの近況にはじまり、先日生まれたチャーチルの娘の話、最近興味をもっていること、などなど話した。

チャーチルは某金融機関で仕事をしている。相手先企業において諸々の利害関係をすばやく判断して個々に適切な対応をしなければならない、理詰めで通る人もいればそうでない人もいる、なかなか大変でござる、と言う。対峙する相手はほとんどみんな年配の人だし、大変だろうな、と思う。難しい交渉をする場面も増えてきて責任重大、一段高いフェーズに入るかなという所。

功利主義的な動き方が身に付いていく」とチャーチルは語る。たくみに渡り合っていくための知恵。一方で、それだけになっては寂しいと語る。もちろんそうだ。乃木希典の本を読んだばかりなのでなおさらそう思う。理想がないといかん。そして自分は世の中にこういう貢献をしたぞと言えるようになるように、意義ある仕事をしなければならん。地に足をつけて。

娘を連れて歩いているとき通行人が笑いかけてくれる世の中はすばらしいとチャーチルは言う。そういう世の中であってほしいと思うから。がんばらなければなるまい。世の中が少しでも良い方向に変わっていくように、自分が良い方向に進んでいくことが大切だ。You must be the change you want to see in the world. ガンジーの言葉。そうか、だから恵比寿像は雨のなかでも笑っている。