夏の乾燥注意報

「過労や、ストレス、それから乾燥がいけませんね。お仕事は? 忙しい?」
「はい。いつも仕事の山に挑んでます。『そこに仕事があるからだ』ですね」
「いけません。喉カメラを怖がるほど軟弱なくせに。無理をしては」
「はあ。無理をしないと本が出ないもので」

「無理をしてストレスをためると身体のあちこちに影響しますよ」
「ストレスは感じないです。iPodがあれば。飲みにも行きますし」
「いや、そういう人ほど注意しないと。自覚がない人は要注意ですよ」
「む。自覚がないと注意もしにくい気が。。乾燥というのは?」

「エアコンが効いた所は乾燥しますからね。それが喉の負担になります」
「なるほど。会社に長時間いますからねえ。土日にもしばしば」
「夏場こそ乾燥に要注意なんですよ。気をつけてください」
「はい。しかし乾燥に注意とは。夏なのにねえ。雨が少ないですし。作物の実りは・・・」

「炎症を抑える薬と、抗生剤を処方します。あと、うがい薬とトローチを出しますから」
「トローチ! 懐かしい。なんだか子供のころを思い出します。ありがとうございます」
「ではこれで。他に何か? そろそろお引き取りいただきたいのですが」
「あの、お酒は、ビールとか飲んでも大丈夫でしょうか?」
「問題ないでしょう。どのみち飲むのでしょうし。でも暴飲暴食は慎むこと。お大事に」

・・・喉に異物感があって、腫れていたので、病院に行ってきた。

いろいろインターネットで調べた情報をもとに、「○○ではないでしょうか」「△△の恐れも考えられます」などなど質問してみたが、「それはないですね」と冷たくあしらわれた。上記の会話は実際に口に出してはいない部分も含まれる。

扁桃腺が腫れて炎症を起こしていただけで、たいしたことはないらしい。もともと私は扁桃腺が大きくて子供のころよく腫れていた。体調がいまいちのときに走ったのが悪かったのか、その日から腫れてきたのだった。幸い、薬で腫れは引いたみたいだ。よかった。ビールも飲めるし。過敏になっているので外出から帰ったら嗽をよくせよとのこと。

それにしても、夏場にこそ乾燥に注意、というのには驚いたけど納得した。たしかに私の生活空間の大半は、つまり会社、アトレ、有隣堂、トーチカフェ、駅前の蕎麦屋、居酒屋カドヤ、電車、等々、ほぼすべて冷房が効いている。今日も蒸し暑いねーと言っていても、意外に乾燥した中にいるのかもしれないのだ。そういうことを学んだ。皆さんもお気を付けください。